外国語を学ぶたびに、勉強法までゼロから探す必要はない。いくつかの言語を学んできて感じたのは、自分に合った「学び方」を一度身につけると、それは次の言語でも使えるということだった。
丸暗記するより、言葉の「型」を見る

以前、語学スクールでシャドーイングをやっていたことがある。流れてくる音声を聞きながら一生懸命ついて読んで、その場ではかなり勉強した気になる。でも家に帰ると、驚くほど何も残っていなかった。
そこで、文章をそのまま覚えるのではなく、構造を見るようになった。この中でほかの場面でも使える表現はどれか、同じ文法はどこで繰り返されているか、単語をひとつ変えたらほかに何が言えるか。そんなふうに文章を分解して考えるようになった。
すると、一つの文章からいくつもの文章を作れることに気づいた。一つの「型」がわかれば、そこに入る単語を変えるだけで、違う場面でも使える。
この方法は、一つの言語だけのものではなかった。別の外国語を勉強するときも、まず文章の中にある「型」を探す。同じような構造が何度も出てくることがわかると、すべての文章を一つずつ覚えなくても、少しずつ自分で文章を作れるようになった。
単語帳だけで覚えない

単語についても、自分なりのやり方ができた。
私は単語帳だけを長時間眺めるより、実際の文章の中で言葉に出会ったほうが記憶に残ることが多い。
だから記事や雑誌だけでなく、街の看板やメニューも読む。旅行中に撮った写真をあとから見返して、そこに写っている知らない言葉を調べることもある。
中国で友人たちと食堂に入ったときのことだ。みんながメニューを見ている横で、私はテーブルに置いてあったビール瓶に書かれた中国語を読んでいた。
それを見た友人が、笑いながら聞いてきた。
「そんなに面白い?」
そのとき、ふと思った。
私は言葉を勉強しているというより、日常の中で言葉を見つけること自体を楽しんでいるのかもしれない。
単語帳で一度見ただけでは覚えられなかった言葉も、看板で見たり、会話で聞いたり、記事の中でまた出会ったりする。そうして「あ、これ前にも見た」と思うことを繰り返しているうちに、いつの間にか知らない言葉ではなくなっている。
新しい言語でも、やることは変わらない

新しい外国語を始めると、当然、単語も文法もまたゼロから覚えることになる。
でも、学び方までゼロに戻るわけではない。
文章を見たら、丸ごと覚えるのではなく、繰り返し使える「型」を探す。新しい単語に出会ったら、一度で覚えようとするより、実際の文章や会話の中で何度も触れる。
私は新しい言語を学ぶときも、基本的にはこのやり方を繰り返している。
学ぶ言語は変わっても、学び方は残る。
だから外国語を一つ学ぶ経験は、その言語だけで終わるものではない。そこで自分に合った学び方を見つけることができれば、その経験自体が、次の外国語を学ぶときの力になる。
文:My Language Trip
イラスト:My Language Trip (AI-assisted)